【DIY】楽器『カホン』(cajon)を作って叩く


My first DIY cajon!

My first DIY cajon!

カホンを自分で作り、そして叩きました。
全くの初心者です。
ちょー面白いです。

カホンて何?

カホンはペルー発祥の打楽器です。
一見するとゴミ箱のような木の箱です。

ゴミ箱でもくじ引き箱でもないよ、楽器だよ

ゴミ箱でもくじ引き箱でもないよ、楽器だよ

演奏は、カホンにまたがって座り、箱の前面にあたるパネル部分を叩くことでドラムのような役割を果たします。

前面パネルの叩く場所、叩く強さ、手のひらの形により、音が変わります。

特徴的なのは、前面パネル上部には「スナッピー」と呼ばれる鉄の弦が裏に仕込まれている事で、バンバンと言う打撃音だけでなく、ザッザッと言う「バズ音」が加わることで、スネアドラムの音が出せます。

このように、電源不要でコンパクト、叩くだけで演奏が始められるドラムセットと言うことが魅力的な楽器です。

自作方法も盛んにアップされており、今回は下記サイトを参照して作りました。
http://hirotaguchi.net/product/cajon/

作る1 材料集め

・東急ハンズで木材と木ネジ、足ゴム、ボンドを購入
・Amazonでスナッピーを購入
・100円均一でニスを購入
にて用意する材料となります。

材料一覧

ハンズで切り分け済の材料一覧

パールのスナッピーと、100均ニス

パールのスナッピーと、100均ニス

1.木材
前述した参照サイトに掲載されていたままの木材が東急ハンズで手に入りました。
・打面と裏面
シナ合板400*300mmを2枚
→ハンズで400*600の合板を分割加工してもらう
→裏面はサウンドホール加工も依頼
上端から60mm離してΦ110の穴
・底面、天板
MDF材300*300mmを2枚
・両サイド
MDF材423*300mmを2枚
→900*300のMDF材を切り分け加工
切れ端はスナッピーの固定に使うので回収する

2.他 材料
・木ネジ 2.4*16 32本
・木ネジ 2.7*20 9本
・足ゴム
・木工用ボンド
・紙やすり(荒#400、細#800)
・ニス(色は好み。今回は「メープル」)
・ニス用ハケ

以上、しめて3,000円程度。安い!

作る2 穴あけ、ヤスリ掛け

木材に電動ドリルで穴あけをします。
これも参照サイトの位置通り。
詳細は参照先を。

マークした位置に電動ドリルで穴開け

マークした位置に電動ドリルで穴開け

穴が開いたら、角を丸めるヤスリ掛けをします。
天板、前面パネル上部は演奏で手が当たるところなので特に入念に丸めましたよ。

角を中心にヤスリで丸める

角を中心にヤスリで丸める

#800ヤスリで全体を磨く。こう言うのをしっかり手を抜かずにやると満足度が高い。

#800ヤスリで全体を磨く。こう言うのをしっかり手を抜かずにやると後の満足度が高い。

作る3 ニス塗り

前面パネルと裏面パネルにニスを塗り、ヤスリで磨き、またニスを重ねて塗る、と言うことを繰り返します。

白木がニスによりメープルカラーへ

白木がニスによりメープルカラーへ

塗るたびに1時間ほど乾かし時間が必要です。
私は仕事が終わって夜に塗り、一晩寝かしてまた翌日と進めたので、ここに時間を要しました。

ニスを塗る度にメープルが濃くなり、磨く度に光沢がコントロールできる。好みの色味を目指して繰り返します

ニスを塗る度にメープルが濃くなり、磨く度に光沢がコントロールできる。好みの色味を目指して繰り返します

MDF材は、今回は内側だけにニスを塗りました。
天面や側面は座ったり足があたるので、ニスを塗ると色移りしそうな気がしたからです。
なので、MDF部分は素の色になります。

作る4 MDF部分組み立て

側面パネル下端面にボンドを塗り、底面パネルと貼り合わせます。
端がズレないようピッタリと。

底面に側面パネルを貼り合わせ。音が響くための空間なので、隙間が開かないように、貼り合わせ後にボンドで隅を埋めます。

底面に側面パネルを貼り合わせ。音が響くための空間なので、隙間が開かないように、貼り合わせ後にボンドで隅を埋めます。

同じように天面も貼り合わせます。

ボンドが乾き切る前に、電動ドリルで木ネジ2.7*20を使って天面、底面を固定します。
この時も側面パネルがズレないよう、端をピッタリ合わせながら。

予め穴が空けてあるので、スルスル入っていく。ネジは一気に奥まで締めず、バランスを見ながら対角線順に。ネジ留めの基本。

予め穴が空けてあるので、スルスル入っていく。ネジは一気に奥まで締めず、バランスを見ながら対角線順に。ネジ留めの基本。

枠でけた!もう跨いで座れる。この辺、一番テンションあがるとこね。

枠でけた!もう跨いで座れる。この辺、一番テンションあがるとこね。

枠が出来たら、底面にゴム足を2.4*16のネジで付けます。

ゴム足を底面に。ちなみにハンズでの商品名は「ボンネットゴム M」だったわ

ゴム足を底面に。ちなみにハンズでの商品名は「ボンネットゴム M」だったわ

作る5 前面パネルとスナッピー取り付け

MDF材の枠に前面パネルを木ネジ2.4*16で固定します。
また外せるように、ここではボンドは使いません!

打面が付いた!ヤバイ!カホンや!

打面が付いた!ヤバイ!カホンや!

前面パネルが付いたら、肝のスナッピーを前面パネル裏に取り付けます。
まずはMDFの木材片を15mm程度の長さに切ります。
次に、スナッピーも真ん中をペンチで1本づつ切り、分割していきます。片方しか使いません。

ペンチでスナッピーを半分に

ペンチでスナッピーを半分に

スナッピーをMDF片の中央あたりに木ネジで固定します。

スナッピーをMDF材に固定

スナッピーをMDF材に固定

出来たら、スナッピーの端が側面パネルから10mmくらい離れる位置で、スナッピーが前面パネルに密着する位置を探り、天面上から木ネジを貫通させて、MDF片を取り付けます。
多少はMDF片が回転出来るようにして、スナッピーと前面パネルの当たり具合を調整できるようにしておきます。

こんな感じ。打面にスナッピーが張り付くように取り付ける。近すぎても上手くならないので、MDF材を回転させて距離を調整できるようにする。

こんな感じ。打面にスナッピーが張り付くように取り付ける。近すぎても上手くならないので、MDF材を回転させて距離を調整できるようにする。

作る ラスト 裏面パネル取り付け

前面パネルと同様に、裏面パネルを木ネジで固定します。
こちらも今回はボンドを使わず、取り外し可能にしました。

裏面パネルを取り付けて、全体をヤスリで整える

裏面パネルを取り付けて、全体をヤスリで整える

これで形は出来上がり!
最後に全体的にヤスリを掛け、貼り合わせ部分や角を滑らかにしていきます。

満足できたら、愛しのカホンが完成です!!
跨りましょう。

完成〜!叩くぞ!

完成〜!叩くぞ!

試打

カホンに跨って、とにかく前面パネルを叩けば、それなりのリズムが奏でられる。
これがカホンの魅力的なところです。
楽譜が読めなくても、コードや弦の押さえ方を覚えなくても、リズムが奏でられる。
好きなように適当に色々な場所を強く弱く叩くだけです。

あぁ楽しい。

あ、打面にFDSAステッカー貼りました。

最初の試打動画。
初心者の1日目、8ビートを少しだけ練習した程度ですが、とにかく楽しい。

欠点はあれだ、結婚指輪なんかしてるとカンカン鳴るから、ちゃんと叩くには外さなきゃならんこと。

カホンのススメ

椅子のようにリビングなんかに置いておき、ササッとリズムが奏でられる楽器、カホン。
とにかく気軽で、初心者に優しい。
「それなりの演奏でなんか楽しい」と思えるまでの時間がかからないので、初心者ハードルが低いのです。

ピアノもドラムも、左右の手と足が別々に動かせないと「それなり」にもできません。
ギターやウクレレ、サックスなんかは、押さえ方をいくつも覚えて練習しないと「それなり」にもできません。

カホンは、ちょっと練習すれば「それなり」に楽しく演奏するところまで行けます。
もちろん、極めるにはたくさんの叩き方を身に着け、リズム進行を覚え、手足を自由に動かす必要が出てくるでしょう。

でも、初心者が壁を感じず、すぐに楽しくやるレベルまで行ける楽器って貴重だなと思います。
すぐできる楽器って、他にはカスタネットやトライアングルぐらい?
それよりは、はるかに楽しいです。

カホン、一家に一台。
どうでしょう?

参考動画

 

 

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映像作家コジロウ
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