記事目的-タイトル-結論の一貫性の大切さ


今日は、記事を書く目的の明示が大切だなと思った。
記事の中に目的・話題が複数あると、いい事を書いても、読んだ人の印象が分散し、変な方向に議論される。
自分が書きたい「記事の目的」は1つに絞り、それを貫くタイトル、目的記述、結論記述が大切だと思った。

元になったのは、この記事。
スキーバス転落事故で起きたソーシャルメディアの顔写真「引用」報道への批判

その話題に対する目的がはっきり明示されていないので、それを読んだ反応コメントがブレている。

この記事は、写真引用の規定の話と、被害者写真掲載の是非の話が大きく混在している。

記事では、
・写真は引用されても文句言えないよ
・ソーシャルからの引用は明記すべきか
・写真引用元の明示の大切さ
・朝日と読売・毎日の対応差はどう別れたか
・被害者写真掲載は古くから当然のようにされているが、本当に必要か?

など、問題提起が多く、それぞれで十分に議論が成り立つ話題だが、ごちゃまぜに書き、その結果、提起も説明も結論も希薄化している。

タイトルには報道への批判とあるが、批判自体への解説や主張はほとんど出てこない。

「そもそも被害者写真掲載は必要か」の話が結論にあるので、それが目的・結論だったように一瞬見えるが、そうであったら、これは広く大衆に言う話ではない。報道機関への提言にしかならない。

私は、きっと「SNSの写真は引用されても仕方ない仕組みなので気をつけよう」が真の主張であると思うのだが、引用の話は途中で終わってしまう。

きっと、目的をなんとなく考えて記事を作っているうちに、方向性を見失って、複数の目的・主張が出てきたのではないかと推測する。

結果的に、この記事は写真引用の話ではなく、「被害者写真報道の是非」について、全く報道に携わっていない方々を含めて議論される事態になっている。

SNS写真が使われることは被害者報道か否かには無関係である。
だから、「広くみんなはSNS投稿に気をつけよう」とか、正しい投稿の仕方とか、正しい引用の仕方に議論の方向が向けば良い記事だったように思うけれど、記事の結論の段で失敗しているので、非常にもったいない。

【目的-タイトル-結論】の一貫性は非常に大切だと改めて思った。
記事を書き終わったら、目的・主張が埋没していないか、タイトルと一致するかは必ずチェックしたい。