【機材DIY】カメラスライダーを作る


高い機材は買う前に作ってみる!

DIY機材作りのお時間です。

今日のお題はカメラスライダー。
ベアリングの滑車がついたミニ四駆ぐらいの車にカメラを載せ、レールの上を滑らかに移動させることで、ゆっくりと左右や前後に移動する映像が撮影できる機材。

とりあえず3万円ぐらいします。
ちなみに、目標はこれ↓

今回はこれを作ります。

いつもの東急ハンズ名古屋駅店に行って部品を調達。

今回の材料

今回の材料

<レール>
・ベース木材:910mm*50mm*10mm @350円
・レール木材:910mm*5mm @100円*2
・金属の補強プレート @150円*2

<車>
・プレート:150mm*50mm*5mm @100円
・滑車:@200円*4

以上、2000円弱で部品は集まりました。

まずはレール作り

ベースにレールを接着し、スライダーが滑るレールを作ります。
何気に、ここが曲がっているとスムーズに動かないことが予想されるので、重要なところ。
ベースとレールの木材の端を合わせ、まっすぐに接着します。

レールになるパイプ状の木材とベースの板木材

レールになるパイプ状の木材とベースの板木材

接着完了。

レールをベースに接着

レールをベースに接着

端を合わせる。

端を合わせてピタッと正確に

端を合わせてピタッと正確に

滑車を作る

次に滑車のついた車の製作です。
ベースに滑車を付けます。

カメラを載せる為の板に滑車を付ける

カメラを載せる為の板に滑車を付ける

このタイプの滑車は板に干渉するので、板を切り抜く必要があります。

滑車が嵌まるように切り抜きが必要

滑車が嵌まるように切り抜きが必要

ミニ四駆を肉抜きしていた頃を思い出します。
ドリルで穴を開け、くり抜いていきます。

ドリル加工後、切り抜きが完了

ドリル加工後、切り抜きが完了

仮止めして、滑車が思い通りに動いてくれるかテスト。
なんとなかりそうです。
以外と滑車がキーキーうるさい。

テープで仮止めして、レールと合うよう滑車間の幅を調整する

テープで仮止めして、レールと合うよう滑車間の幅を調整する

幅などを微調整したのち、滑車の位置をマーキングします。

ピタッと来た!調整後、本止めのために滑車の位置をマーキングしておく。

ピタッと来た!調整後、本止めのために滑車の位置をマーキングしておく。

次に、滑車にW1/4のナットを埋め込みます。
W1/4というサイズは、三脚のネジと同じです。
そのナットを埋め込むことで、カメラを取り付けられます。
これも重要なポイント。
しっかりとくっつかなければ、後でカメラを付けた時に重さでもげます。
サイズぴったりにくり抜いた後、接着することにしました。

W1/4ネジを埋め込むようにマーキングする。

W1/4ネジを埋め込むようにマーキングする。

ナットのサイズをマーキングしたのち、これもドリルで穴あけ加工。

ドリルで穴あけしてくり抜く

ドリルで穴あけしてくり抜く

うまく穴が開き、カッターでさらに微調整して大きさを整え、ナットがはまりました。
これを接着してしまいます。

ナット形にくり抜き(結構難しかった)

ナット形にくり抜き(結構難しかった)

接着して固定。これで三脚ネジが付けられます。

接着して固定。これで三脚ネジが付けられます。

滑車は、釘で止めるタイプでしたが、ドリルで3.2mmの大きさに穴を広げ、M3ネジで止めるようにします。

釘ではなくM3ネジで付くように加工

釘ではなくM3ネジで付くように加工

完成

レールと滑車ができれば、スライダーはついに完成です。
こんな形で、自由雲台を取り付けました。
やはり滑車がうるさい。
そして思ったよりもスムーズじゃない。

完成した滑車

完成した滑車

テスト撮影

自分の汚いスニーカーで失礼。
商品撮影をするイメージでスライダー撮影してみました。

滑車に雲台を付けて、カメラを搭載

滑車に雲台を付けて、カメラを搭載

スニーカーをテスト撮影

スニーカーをテスト撮影。こうやって横にスライドさせながら撮るための機材。

 

こうしてできた映像がこちら…

結果は、30点ぐらいかな。
改善点が山積みです。

改善点1.レールが木製なので、ガタガタと振動が大きい
改善点2.滑車がベアリングではないので、以外とスムーズじゃないし、キーキーうるさい
改善点3.一眼レフを積むには、レール側の5cmの幅が狭すぎるので、もっと広い方が良い

改善点はたくさんです。
でも、まずやってみて、また部品を追加し、改善する。
これがDIYの醍醐味!

これをベースに、またVersion2を作ります。

コジロウ