流行語をアンケートで決めるのは限界がきている


流行語大賞をアンケートで決めるには、母集団が定義され、サンプル数が母集団を表す充分な数とランダムさが必要。
日本を代表するアンケート結果を語るには、無意味で限界にきた企画なのだろう。
———-

全く馴染みのない用語、偏りのある用語になっていると話題の「ユーキャン 流行語大賞」
ドローンも仲間入りとなってしまった。

この流行語大賞、「現代用語の基礎知識」と言う辞典の読者アンケートが元になっている。
http://gendaiyougo.jp

発行部数は昔は60万部を超えたようだが、今は15万部のようである。
参考サイト

流行語大賞が変なのは、日本人の言葉の流行りを統計するにあたり、現代用語の基礎知識読者ではサンプルとして適切ではなくなったのだろう。

これは想像だが、読者は、ITや若者言葉、ポップカルチャー、ネットスラングには疎く、昔の正しい日本語を重んじ、保守的な政治感を持った方々に偏りがあるんじゃなかろうか。

いずれにしても、流行語大賞と言うのは、日本を代表する国の統計でもなければ、税金を使った中立機関のアンケートでも無い。
一つの製品ユーザの声を集めた、私企業による広告戦略である。

周りが偏りだとか、いいとか悪いとかいう必要はない。
無意味で、不要なものは取り上げなければ良いのだ。
勝手に消えていくのだから。

ネットも普及した時代。
特定機関が「流行語」なんてまとめる頃には、すでに消費が済んでいる時代は、とうに来ている。
「流行語をアンケートで年に一回まとめよう」なんて発想が、もう古典的で無意味なのだと思う。

Googleが機械的に統計した検索ワード流行語のほうが、よっぽどマシじゃなかろうか。
https://mobile.twitter.com/googlejapan/status/671524130202755072

Google発表

Google発表