映画「シロウオ」 で語られる思いを私は広めたい


シロウオ公式サイトより(http://www.kasako.com/eiga1.html)

シロウオ公式サイトより(http://www.kasako.com/eiga1.html)

映画「シロウオ」の自主上映に向けて、検討グループにて内覧会をしました。
私個人としては、「広めたい!特に海辺の田舎を故郷とする多くの方に観てほしい」と思いました。
しかし同時に、自主上映の広報の出し方やそのメッセージ性が難しいと感じています。
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東海・名古屋での自主上映をするための検討グループのメンバーは今日で10名ほどになりました。

今日の内覧会は、貸会議室でDVDにて上映する形で開催。

私は最前列で見入ってしまいました。

買い出したお菓子もたいして食べず、105分の上映は「もう終わってしまったのか」と言う印象です。

映画の内容はあまり書きませんが、原発建設に反対した街の方々へのインタビューが淡々と流れ、その土地の一次産業と風景が合わせて流れます。

良い意味で私としては、ほとんど制作側の意思、メッセージは強く表現されていないと感じました。
ただただ、反対に成功した土地とそこに暮らす方々がいて、思いが語られる。
それが良いとも悪いとも結論付けるメッセージは無く、だからどうしようという運動の働きかけも明確には無い。

だからこそ、ダイレクトに事実や思いが頭に入ってきて、自分の中から思いが溢れてきます。

故郷は守らなあかんとか、子供に遺すとか、あんな風景の海で泳いだなぁとか、いつかあの土地に行きたいなとか。
推進派はエグいなぁとか、親兄弟で対立したのは辛かっただろうなとか、祖父の家にも原発反対ステッカーあったなとか。

私の祖父の家(親父の実家)は三重県南伊勢町にあります。
そこは芦浜原発の予定地になり、反対して追い返した街。
きれいな海と山があり、漁業を営んだ祖父と叔父が守った街。
映画の中の人々や風景に容易に感情移入できました。
ふと幼少期に海で遊んだことも思い出しました。

だから観て欲しい。あなたにも観て欲しい。

原発に対する意見は様々だろう。
けれど、この映画で反対した土地の話を知って、そこからまた考えてほしいと思いました。

そして、故郷があることや、家族と暮らす幸せ、不変であること、足りていることを知ること。

原発問題が中心の映画ではありますが、他にも考えさせられることがたくさん詰まった105分でした。

ただ、脱原発、反原発を推し過ぎないように広報したい。
それぞれが感じたことや大切だと思ったことを素直に持ち帰ってほしい映画だと思ったから。
映画の構成を台無しにしないように、丁寧に広報したいと思いました。

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自主上映会を引き続き推進することに決めました。
2016年春を目指します。

上映の暁には、ぜひ観に来てください!!
検討グループへの参加も随時募集しています。
→私にメールください。