日常的に仕事でメールをやり取りしているかどうかで、文字でのコミュニケーションには差が出る


テキストだけでの意思疎通には経験と慣れがいる。
日常的にテキストでコミュニケーションをとる機会に差異がある場合は、読み手も書き手も、互いに配慮が必要。

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SNSやメール、ブログ等を通じ、対面の機会が少ない方々とテキストだけで意思疎通を図ることが増えた。
私は、電子メールを当たり前に使う仕事の経験が10年以上ある。
だから、メール文章だけを使って、大勢の方に指示や案内を出すことが何度もあるし、上から指示が来ることもあるし、様々な方々と意見が食い違ってケンカになったこともある。

テキストによる深いやり取り(特に利害に対立のある関係者間で、交渉、指示、ケンカなどする)を日常的にしていると、SNSやブログでの他人の文章を読んでも、それがその人の全てではないことは分かって読んでいるし、行間や背景を推測して自分で補足しながら理解することや、自分自身の勝手なモノサシで相手の意見を測らないことなど、テキストだけのコミュニケーションに必要な技能、読み方が染み付いている。

すごく冷たい文のメールを読んでも、相手がPCに向かってメールを書いた状況を想像でき、なんでそんなことを書くに至ったかが想像できる。
そして、自分も状況に合わせて、どんな文脈、どんな表現で応対すべきかがわかっていたり、自分の文章を異なる立場の様々な方が読んだらどんな反応をするかを想像してテキストを発信している。

ただ、自分の仕事のような、メールコミュニケーションを日常的に全ての方がしているわけではない。

メールやパソコン作業をほぼすることはなく、仕事は基本的に対面のコミュニケーションで進める方もいるだろう。
また、仕事はしておらず、家族や友達との軽く楽しい携帯メールくらいと言う方もいるだろう。

そういった方々は、テキストコミュニケーションと対面コミュニケーションの違いが理解できておらず、対面の場合と同じようにSNSやブログ、メールのテキストに接している。

こういった場合、読んだことが全てだと思い込み、書いた人の性格や背景はほとんど想像されないことがあるので危険だ。
書かれている全ての文章を、変に色メガネをかけずにちゃんと文面通りに理解してから咀嚼して理解することが希薄で、ナナメに読んだ時点で自分自身のモノサシで測り、結論が曲がって理解されたまま、批判的なコメントの発言に繋がってしまう。

上記のようなことは、実は対面でのコミュニケーション場合は、言葉ではっきりとやり取りをしなくとも、話し手の第一印象や、会話中の互いの表情、声のトーンなどで結構、補正されているものだ。
この補正がテキストコミュニケーションでは実施されないことを理解しないといけない。

だから、普段のテキストコミュニケーションの頻度の差は、書く側も読む側も互いに意識しないと、差がある中で意思疎通するのはトラブルの元になりかねない。

たいがいの場合、慣れている人の文章は、慣れていない人にとっては表現がストレートで怖く冷たい印象になりやすい。
逆に、慣れていない人がたまに書く文章は、慣れている人からは、冗長でつまらないか、表現が少なすぎて意味不明になりやすい。

自分の慣習やモノサシは、他人とは必ずしも一致しない。
テキストだけのコミュニケーションでは、補正要素が少なく、特に差が出やすい。

ブログ、SNS、メールに接する際は、対面コミュニケーションで自然と行われる「印象補正」「背景の補い」を読み手が意識して考えて補正せねばならない点、ぜひ気をつけていきたい。

【参考】
効率良い文字コミュニケーションが産んだもの

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空撮映像作家コジロウ
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