ビジネス本で書かれる仕事術と、本当に楽しい生き方のギャップ


ビジネス本に書かれている仕事術を実践するほど、本当に楽しい生き方からは離れていくのではないか、という話。
逆説的に、楽しく生きるためには、ビジネス書で語られるようなことは避けたほうがいいのかもしれない。

◆しないほうが良いと思うビジネス本の定説1

「成長のための長期的な目的を定め、それを達成するための中期目標を決めて、最短距離で成長せよ」というやつ。
会社経営には必須と思われる考え方なので、これに沿って社員を洗脳するための定説だろう。

楽しく生きるためには、こういうのがキッチリないほうが楽しいことに飛びつき、思わぬ発見や出会いに結びつくのではないかと思う。
生きるための大きな目的(活動指針)は必要かもしれないが、おおよそそれにブレがなければ、なんだってやればいいし、縛りがないほうが集中するときにしっかり集中できると思う。

私は「今、素晴らしいものを映像で未来にのこす」を活動指針に据えることにしたが、そこから「今年はPV制作でxx円売り上げるぞ」なんて中期目標を決めると、別のことに興味が出ても、例えば書道をやったり、パラグライダーをしに行ったりすることはやりにくいし、行ったとしても「こんなことしてていいのかな。人生さぼってないか?」なんて考えてしまい気持ちが入らないかもしれない。
何も考えず、「ブレていないか」だけ考えれば、書道で映像を作る機会があるかもしれないし、パラグライダーから空撮のヒントがあるかもしれない。

最短距離で達成しようとすることは、ほかの楽しいことと人生の幅を切り捨てて成長することなのではないだろうか。

 

◆しないほうが良いと思うビジネス本の定説2

「部下や同僚とよい関係を築くには飲みニケーションが大事」
チームメンバーが考えていることは飲みの場で語られ、心の疎通は飲んだからこそ通うというやつ。
私は20代、これを心底信じていた。すごく大切にしていた。

最近飲まなくなって思うが、そんな場でしか形成できないようなチームプレイってたいしたことないんじゃないかってこと。
飲まなくなったし、飲み会自体もあまりない組織に移ったのだが、そうなると普段の会話やメール、昼食ででも人となりや考えていることを知るような会話が必要になる。
飲み会があると、例え上司の考えに沿わないことを思っていても、「また今度、本音を飲み会で聞いてみよう」と思い、日常の仕事中には本音で話さなくなる。
飲み会がなければ、解決するためには仕事中に会話する必要があり、本音で話す機会が増える。

どんなに飲み会が多い組織であっても、仕事中に本音で話せる機会が多いほうが、よりチーム内の意見交換は活発になるだろう。
やはり考えていることがスパスパいえる環境のほうが、楽しく生きられると思う。

なお、飲みにいくことを否定する訳ではない。上司、同僚や後輩などと普段から楽しくも本音でやりあう環境がまず大切で、それを補足的に息抜きにあるのが飲み会であってしかるべきで、普段はぎくしゃくしかできないけど、飲み会で打ち解けようってのは生きやすい環境ではないのだと思う。

◆しないほうが良いと思うビジネス本の定説3
「優先順位を決めて取り掛かろう」
ToDoリストを作り、優先順位を決めてやることが良いというやつ。
大規模なプロジェクトで、多くの人を動かすためには非常に重要なことだと思う。
私もプロジェクト管理の場では多用している。

多用するがために、自分の人生にも必要なんじゃないかって考えてしまう。
が、定説1で書いたこととリンクするが、楽しく生きるには「実施することリスト」も、「優先順位」も、不要だと思う。
やりたいことをやりたいときに自由にやったほうが、やることを思いっきり楽しめる。
月曜にかさこ塾の宿題があったって、ブログが書きたくなったら書けばいいし、車を直したかったら暑くても直せばいい。(あ、私の今日の行動です)
やりたいときにやったことから得るものはかけがえのないことが多い。
時期を逃してやったことは、中途半端に終わる。

自分の考えは刻一刻と変わっていくからだ。本流でないことの優先順位を下げていたら、楽しいことはずいぶん減っていくのだと思う。

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空撮映像作家コジロウ
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