調べれば分かることを聞いているとどんな損をするのか


調べれば分かることを聞いていると、もっと大切な知識を得る機会を失う

セミナーの講師や知人、Facebook投稿などでちょっと調べれば分かることを聞く方がいる。
ほんの少しGoogleで探して理解する努力をすれば分かることを平気で聞いてしまう。

「聞いたほうが早い」「調べたけどわからない」
そんな理由を平気で言う。

そういう方はどんな損をしているか。
講師などの知識のある方が、そういう人とは積極的に関わらなくなっていくことだと思う。

講師側から見た3つの段階

セミナーをするなど、ある程度以上の知識・ノウハウを人に教えられる人は、ある人と会話するときに「その人と関わることで次の3つのどの段階まで達することができる人間か」を考えている。


■講師から見た3つの段階
1段階目:調べれば分かることを質問されるだけの、「面倒」な段階
2段階目:自分のノウハウを教えて相手の成長を感じられる「普通の」段階
3段階目(以降):自分の気づかなかったことも増え、共に成長して「相乗効果」が楽しい段階

講師にとって、1段階目と2段階目は自分にメリットはない。
知識を切り売りしているだけだ。
いかに3段階目以降のメリットがある段階まで早期に持っていけるかが講師の目的達成には重要である。
(うーんと高い受講料をとって1段階だろうがお金のメリットがあるセミナーは除く)

講師と付き合う時間がうんと長い場合は、1段階目から始まっても、だんだん成長して3段階目以降まで行けるかもしれない。
しかし、数時間のセミナーだったり、初対面で終わってしまうかもしれない場において、講師から「この人は1段階目にいるな」と感じられたら、3段階目に行くまでに大変時間がかかるので、敬遠する対象となるだろう。
調べればわかるようなことを質問したり、下準備をしていないなと思われると、そうして敬遠されていき、知識のある人との濃いやり取りをする機会が消えていく。

講師にとって、1段階目と2段階目で終わってしまうような、消えてしまうような方と付き合うのは無駄でしかない。
自分のすでに持っているものを売って終わりだからだ。
3段階目以降まで行けそうな相手と出会い、相乗効果を生み、講師自身も成長したり、何か気付きを得たいから、いろんな人にノウハウを教えている講師が多い。

だから、自分が受講する立場であるなら、大切な講師に会うときは、講師と話す前に事前に準備して下調べして、「すでに2段階目からスタートできますよ、3段階目まで行く可能性が高いですよ」といかに講師に思わせるか。
これが大切。

聞けばわかるようなことを平気で聞くということは、「自分はまだ1段階目にしかいないし、講師から見たら面倒な段階ですよ。自分で努力もしないので、短時間に3段階目まで行くかはわかりませんよ」ということをアピールしているようなものだ。
そういう方に手取り足取り教えてくれる講師は少ない。
すでに2段階目、3段階目で受講しにくる方も多いからである。
他にあえて光るものが無い限り、1段階目で何の準備もなく来る方に貴重な時間を割かない。

これも一つの他者目線

自分の質問は、回答する側からしたらどう映るだろうか。

これを考えることも1つの他者目線だ。

どんな回答を期待しているか伝わるだろうか。
この質問をすると、どう判断・評価されるだろうか。
相手が答えやすいように条件は書いてあるだろうか。
なぜそんなことを聞いているのか伝わるだろうか。
質問する前に自分でやってみた内容は伝わるだろうか。

聞きたいことを何も考えずに言っているだけでは、その先にあるはずだった機会を失っているかもしない。
丁寧で素敵な質問は、その答えのやり取りから、また新たな価値を創造することがある。

「調べるより聞いたほうが早い」
本当にそうだろうか。

そうやって大切な機会を失っていると、成長も鈍化しますから、長期的に考えたらぜんぜん早くないのかもしれませんよ。

 

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映像作家コジロウ
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