その道のプロ同士で教えあう会のほうが、知識を出す側には刺激が多いのではないだろうか。


ある事に詳しくなると、「初心者に教えてあげよう!」と、ノウハウ伝授記事を書いたり、ワークショップを開催したりするだろう。

それはものすごく素敵で大切な取り組みだと思う。
裾野が広がり、同じ話ができる人が増える。

その一方で、その道のプロ・上級者同士が集めて、それぞれがやっていることやノウハウ共有をするのってなかなか難しそうで、怖気づいてしまう。

でも、実は教える側としては、初心者相手に知識を共有するよりも、上級者同士で互いに使える知識を共有しあうほうが、得るものは多いのではないだろうか。
(初心者向けのセミナー講師になるのが目的にあるなら話は別)

カメラマンならカメラマン同士。
イラストレーターならイラストレーター同士とか、デザイン関連従事者に限定してみるとか。

私なら、「カメラ初心者講習」をやるよりは、バンバン撮影しているビデオカメラマンや、NLEソフトを使い込んでる方々とTipsなんかを話したいし、「パソコン教室」を開催するよりは、各方面のIT屋の方々と業界話を延々としたい。

初心者教室とは違うので、何が得られるかなんて保証なし。
互いに同じ事について、一番得意で苦労してきたことを好き勝手に展開する。
刺激を受けることがあればラッキー。

『教えたい!=初心者向けにやろう』、と短絡的に繋げず、同じ道の同等以上のレベルの人達とやるほうが、自分への刺激は増すのではなかろうか。

※繰り返すが、初心者向けワークショップなどを否定するものではないし、私自身も大好きである。

コジロウ