ITリテラシーが自分より低いかたに出会ったら。
①無視して勝手に成長するのを待つ
②リテラシーの底上げのため、積極的に教えて成長させる
③自分を守るためブロックするなりして関わりを絶つ
等、様々な対応が考えられる。
どれも一理ある。
ただ私は、ITで飯を食っている業者人なら、自ら②の手段を行い、世の中のリテラシー底上げをする使命があると考えている。
リテラシーが低いかたとの付き合い
Facebookで、診断アプリを多用して友人の情報を悪徳業者に流したり、不気味なチェーンメッセージを流してしまったり、デマをたいして確認せずにシェアする。
こういった事例を取り上げ、「ITリテラシーの低い困った人だ」と批難する場面がある。
確かに迷惑だし、セキュリティリスクが極めて高いものもあり、批判されるのは仕方ない。
情報収集能力、判断能力、発信能力の高い・低いを指して、情報リテラシーと言う。
その中でもコンピュータや情報機器を使ったリテラシーはITリテラシー、コンピュータリテラシーと言われる。
こういったリテラシーが自分のそれよりも低いかたに出会ったら、どんな対応をするだろうか。
①無視して勝手に成長するのを待つ
たいていの人はこうだろう。
人は人。
直接的に自分に被害がない限り、敢えて言わないし、繋がりも絶ちはしない。
その人が失敗に気づき、いつかは成長するだろうと言うスタンス
②積極的に教える
何がダメで、どうすべきか、積極的に話すスタンス。
自分へのメリットは、たいして無い。
しかし、全体が底上げされて、世の中全体からリスクが減っていくことを是として、教える苦労を厭わないスタンス。
③関係を絶つ
Facebookであればブロックするなど、リスクを持つ方との繋がりを絶ち、自分を守るための行動をまずするスタンス。
危機意識の高いやり方だと思う。
どれも間違いはない。
それぞれのやり方があるだろう。
でも私は、原則②を選ぶ。
ITで飯を食っているのだから、②を選び、世の中の底上げを積極的にする使命があると考えているからだ。
もちろん、よほど直接的・緊急的にセキュリティリスクが高い場合は③を選ぶ。
しかし、事態を話せば分かること、次回気を付ければよい話ならば、②だ。
誰しも何かのリテラシーは低い
あらゆることに完璧にリテラシーが高い人はいない。
例えば私は、ITや映像制作なんかに詳しいつもりだが、政治や料理、野球などの知識(リテラシ)はさっぱりない。
ITや情報リテラシーに関しても、日々進化するものに完璧に対応なんてできない。
誰かからみたら、私だって情報リテラシーが低い人間だ。
だから、ある事のリテラシーが低いからといって、その人間が全て否定されるものではない。
ITリテラシーは低くても音楽の技能が高いかたもいるだろう。
だから、「③関係を絶つ」のやり方は、短期的には効果がすぐ得られると思うが、なにもかもをそうしていると、自分が得たい知識に関してリテラシーが高い人を失うかもしれない。
間違いじゃないけど、もったいないなと私は思う。
リテラシーが低い人との関係を絶つだけでは、いつまでも全体としてのリスクが残る。
結局、回り回って、中長期的にはまた自分が被害を受けるだろう。
それにより業界もゆるやかに衰退していく。
自分が得意とする業界の課題なのであれば、積極的に話していく、解決していく、発信していく努力をしたい。
批難するのは簡単。説明する努力を
一つの失敗を批難しすぎたり、そこから人格否定に走ると、人から「楽しい」を奪う。
せっかくの楽しい仕組みでも、「一度でも失敗したら怖い目に合う」となれば、誰も使わなくなるだろう。
間違ったことは事実だし、批難することも必要だ。
強い言葉でないと人には伝わらない。
でも、じゃあどうしたらいいのか、何がダメなのかということをリテラシーが高い側がしっかり説明する必要がセットである。
そうして、皆に「確かに気をつけることはあるけど、理解して使えば楽しい」と思わせるからこそ、ITサービスは発展していく。
ITなど、しょせんは人が人のために作った仕組みだ。
リテラシーが低い方も含めて、全体がリスクなく楽しく使うからこそ活きてくるものだろう。
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映像作家コジロウ
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