足るを知り、地域の良さを伝える (ちちぶる編集長の話を聞いて)


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足るを知る—-

ご本人が”何もない田舎”と称す埼玉県の『秩父』を飛び出し、東京都内にて物や仕事に溢れた生活をした後、最近、秩父に移住する形で戻り、ローカルWebメディア『ちちぶる』編集長として活躍する、あざみっくすさん。

東京で生活基盤が出来ると、簡単に過疎地域に移住することは難しい。
彼はどうやって秩父へ戻ることができたのか。

それは『足るを知る』という考えの転換だった。

物がなく、仕事もない田舎。
物を求めて東京に行ったものの、秩父に戻るにあたり、衣食住の最低限のことが出来れば充分ではないか、水準を高めようとしなくて良いのではないかと言う考えになったと言う。

多くの人が考えるであろう、
・引っ越すなら、今より良い家に移り住みたい。
・スーパーで野菜を買うなら、一番綺麗なものを買いたい。

そんな考えを止めて、
・雨風がしのげれば家として充分
・食べられる野菜が簡単に買えるだけでも恵まれている
と言うように、水準を無理に上げなくても、現状で足りていることを認識し、それで生活していく。

そう考えたら、秩父での生活でも充分足りているようだ。

生活に必要なお金は、地元商店等のWeb制作を請け負うことで成り立っているようで、『ちちぶる』をマネタイズしていく予定もあるそうだ。

グルメ、イベントなど、秩父の良さをまとめて発信しているローカルWebメディア『ちちぶる』。
今後も動きに注目したい。

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その地域ならではの良さを発見・体感し、情報の入り口になるローカルWebメディア。
地域創生とは、単に地域を成長させるだけではないのだろう。
無駄な成長は、地域の良さを犠牲にすることがある。

足るを知り、今の地域の良さは残し、より豊かに生きる。
それは決して物や金、仕事が増えなければ出来ないことでは無いのだ。

そしてきっと、『足るを知る』とは、物を基準として豊かになろうとする生き方から脱出するためのキーワードだ。
脱出したあと、物はないけど田舎地域にしかないものがきっと見つかる。
本当に何もないわけではない。

取ってつけた分かりやすい豊かさの価値観を捨て、より本質的に暮らしやすい豊かさを発見しては、発信していく。

ローカルWebメディア編集長の考え方として非常に勉強になった。

ちちぶる
http://chichiburu.com

 

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