2.4GHz帯と5.8GHz帯
マルチコプター等で機体のカメラから映像伝送して手元で観る場合、電波で映像を飛ばすことになります。
このとき、5.8Ghz帯を使うと日本国内は電波法違反となります。
なお、非業務用途でアマチュア無線免許にて機体が総務省から認可されていれば国内でも利用できます。
国内で免許と認可なく飛ばせるのは2.4Ghzが一般的で、900Mhzも可能です。
一方で、2.4Ghz帯は操縦電波と映像電波とWifi等との混信が起きやすく、2.4Ghzを発信するスマートフォンやワイヤレスマイクが多数存在する大規模なイベントやライブ会場でマルチコプターを飛ばすと、操縦電波が混信することにより、マルチコプターが操縦不能、暴走につながる可能性が高いです。
ライブ前にリハーサル時点では問題なくマルチコプターが飛んだのに、観客が入ってから飛ばすと暴走、墜落してしまうと言うのは、この電波混信問題と関連がありますので、気をつけないといけません。
900Mhz帯を操縦電波に使うプロポも発売されており、2.4Ghzとの混信を避けるにはこれが有用な案の一つです。
5.8GHz帯の機器、アンテナの形状
さて、5.8Ghz帯に話題を戻しますが、海外では許可なく使える電波周波数帯であるため、海外では操縦に2.4Ghz、映像伝送に5.8Ghzと言うのも可能なため、海外製品は5.8Ghz帯の映像伝送装置が多く出回っており、国内しかニーズがない2.4Ghzの映像伝送装置よりもかなり安価に売られます。
しかし、安価だからと5.8Ghz帯の装置を無許可で使うと違法になります。
販売、所有、海外利用は違法ではありませんから、悪い業者や海外輸入販売では「国内利用は違法」と明示せずに5.8Ghz帯を使うマルチコプターを安価に売っていたりします。
安いからと簡単に買うのは危険です。
【参考】セキドさん
こちらは5.8Ghzなので国内で使えない、と明記されています。
http://www.sekido-rc.com/?pid=59406133
5.8Ghz帯は、2.4Ghz帯を使う場合と比較して、アンテナの形が異なります。
2.4Ghz帯は真っ直ぐな棒状のアンテナですが、5.8Ghz帯では、キノコ型アンテナになります。
ですから、電波は見えませんが、キノコ型アンテナが堂々と使われており、無線局番号が掲示されていなければ、違法とすぐ判断できます。(アマチュア無線で認可されている場合、認可済み無線局番号を分かりやすく掲げる必要があります)
「バレないし安いからいいや」というのは、やめましょう。
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空撮映像作家コジロウ
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