マイナンバーがすでに漏れたニュースを読む


マイナンバー関連ニュースが盛り上がっています。
ITコンサル目線で考察してみます。

■マイナンバーすでに漏れる

住民票の自動発行機から出力した住民票にマイナンバーが記載されてしまい、気付かずに自動車屋に提示したなど、事例が発生。

これ、設定ミスが直接原因にあるようです。

自治体の使うシステムは、国からの指示や法改正によって、ほぼ一方的に対応期限が決められ、それまでに新しい仕組みにシステムが対応する必要があります。

特にマイナンバーは、新しい仕組みである上に、国の方針決めが遅れ、期限は決められているので、システム側は対応に追われています。

また、様々な紙に個人番号を印字するか否かも方針が不透明であったり、自治体別の判断になったりと、コロコロと要件が変わるので、システム側は様々なパターンを想定して柔軟に対応出来るように作ります。

その結果、システム設定次第でなんとでもできる仕組みになる一方で、誤って設定してしまうミスも増えます。

今回はそういった事から起きた事例と考えられます。

・番号を住民票に出すか出さないか方針がブレてテストが十分でなかった
・設定するシステム担当者が十分に業務かシステム設定を理解していなかった
・最終的に自治体側がチェックする観点が揃えられていなかった
など、発生原因は様々推測できます。

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ITコンサルをするにあたり、こういった失敗事例を知り、過去から学び、再発させないためにはどんな手段を先に講じておくべきかをクライアントに提言していくのは重要な任務です。

日々のシステム関連ニュースは、そんな目線で読んでしまいます。