『将来なにになりたいの?』がはらむ危険


幼稚園や小学生あたりで必ず繰り返される質問。
『将来なにになりたいの?』

これの答えを一律全員に一つ選ばせるのは、本当に全員に良いことなんだろうか。

一律で全員にそれをやらせるから、『私は○○になる』って言う、すでに名前が付いた唯一の職業に就くしかゴールが無くなってしまう。

それが将来、多様な複数の職業を組み合わせて多様に生きるやり方を失わせているんじゃなかろうか。

その唯一のゴールにたどり着けなくなったとき、全てが失敗で無意味だと思わせるのじゃなかろうか。

早くに掲げた目標がトラウマになってシコリになり、受験が思い通りにいかなかったり、向いていない嫌いな科目で成績が伸びなかったときに、別の道を選ぶことが、『レールを外れた』気がして、人生が嫌になる。

もちろんサッカーの本田選手のように、子供のときの夢が高い目標として輝き続け、ついに達成してしまう人もいるから、将来の夢を描くことの利点は少なからずあるだろう。

それでも、本当に幼少期に唯一のゴールを掲げさせるのが良いのか、疑問に思った。

私は、早くにゴールのようなものは掲げさせなくて良いと考える。

『人にはゴールや分岐点がたくさんあって、いつか決めるときが何回か来るから、選択肢をたくさん持ちましょう』、これで良いと思う。

全員に一律でやらせるのは、色々な仕事や生き方を教え、勉強して知見を広げることの大切さを知るだけで良い。
そうやって選択肢を増やすことだけ指導すれば充分。

夢を持つ子は強制しなくても持つ。
持たない子に強制する必要はない。
選択肢を増やし、自由に柔軟にやれば良いのだから。
勝手にレールなんて敷かなくていい。

 

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空撮映像作家コジロウ
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