【文系・理系論】「思考」と「表現過程」の組み合わせでタイプは決まる


この記事を読んでのリアクション記事。
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言いたいこと

「文系は○○、理系は××」と言った話はよく聞くが、自分が対峙する相手がどんなタイプなのかは、そんな2つに分類できる単純な話ではない。
その人の「思考」のタイプと、それを「表現する過程」のタイプが組み合わされていると考えた。

大雑把に言いたいことをまとめた、偏見に満ち溢れたマトリクス

大雑把に言いたいことをまとめた、偏見に満ち溢れたマトリクス


 
言いたいことを大雑把に示した図

言いたいことを大雑把に示した図

「思考のタイプ」

対峙している相手が脳の中で、何をどこまで、どうやって考えているのかは、自分からはわからない。
しかし、脳で何を考えたのかは、すべての基底にあり、その人を決定づける重要なポイントであることは間違いない。
地頭・本質的な性質
論理的で数値を信じて定量的に考えるタイプ
非論理的で感覚に頼る定性的なタイプ。
物知りで、経験や判断条件を多く持ち、非常に多くの条件を組み合わせて判断するタイプ。
経験が浅く、その場で見て聞いたことから答えを出すタイプ。

その場の状況に影響される性質
社会的に重要で影響の大きい判断の時なのか、気楽な意見交換の時なのか
まったく興味がない話の時なのか、興味津々の話の時なのか
急いでいるときなのか、落ち着いた時なのか
相手が好きか嫌いか

このように、「もともとの性質」と「場」を組み合わせて、脳の中(思考)が出す結論が変わってくる。

「表現する過程」

次に、頭で考えたこと(思考)をアプトプットする作業になる。
相手のタイプを判断するのに、これが重要だと思う。

たとえば、「頭の中で非常に複雑に考え、たくさんの可能性と結論を考えた」思考のタイプの人間とする。
しかし、それを「表現する過程」のタイプとして
・そのまま難しいことを全部吐き出すタイプ
・頭の中で考えたパターンすべての中で、相手に合った答えだけを出すタイプ
・理路整然と順を追って説明するタイプ
・考えたことをあっちこっちに飛びながら吐き出していくタイプ
・ストレートに言うタイプ(言いたいことをいう)
・相手を気遣いながら表現していくタイプ(相手によっては言いたいことを言わない)
などなど、表現するにも色々なタイプがある。

だから組み合わせの数だけたくさんのパターンがある

最終的なアウトプットである「会話」や「成果物」だけを取り上げて、相手が理系なのか文系なのかを0/1で判断するのは危険。
「思考」と「表現」の組み合わせが非常に多くあって、簡単には分類できない。

そして、興味深いのは、以下の点だ。
・本人は自分で考えたことである「思考のタイプ」が本来の自分の性格だと思っている。
・相手は、その人の思考のタイプはわからないので、あくまで「表現の過程でアウトプットされたタイプ」がその人の性格だと思っている。
わけである。

つまり、自分の脳の中では、非常に多くの条件から数値を使って定量的に考え、様々な可能性を考えて多くの選択肢を出していたとする。
自分は理系だと思っているだろう。
しかし、表現する過程で、ボキャブラリーが少なかったり、場の雰囲気や興味の有無などの影響を受け、思考結果のほんの一部を、数値を使わない簡単な言葉で表現していることもある(「ただちに影響はない」、とか)。
この場合、相手は文系と感じるかもしれない。

自分が思っている自分の性格が、人から評価される性格タイプとが良く違っているという人は、思考のタイプと表現過程のタイプがズレているのかもしれない。

それがいいのか悪いのかはない。
そして、これは場の目的や相手に合わせて切り替えていくものだ。

理系的に考えて、文系的に表現するのがいい時もある。
逆もしかり。
理系が理系のまま表現するのがいい時ももちろんあるだろう。
そのまま言えばいいってわけじゃない場面だってある。

これが私のコミュニケーション論。

【参考】
人工知能「ディープラーニング」(もっとも典型的な理系思考)

 

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