今を生きる大多数の一般人には、勉強も就職も仕事も、一度大失敗してレールを外れると、とたんに元のままに戻るのは難しい世の中である。
それ自体の是非は、今日は置いといて。
そのレールを生きる一般人にとって、学生時代に打ち込む『部活』ってのは、人生で唯一と言えるほど、本気で立ち向かえて、大失敗・挫折を伴うものなのに、その後のレールを進む足を引っ張らない経験なんじゃないだろうか。
私は、中高とバドミントン部にいた。
中学には、大好きな自転車の部活は無く、何部でも良かった。
担任の先生が顧問と言うだけの理由で全く未経験で入った。
入ってから知ったが、私の中学のバドミントン部は、かなりの名門校だった。
そして、私にはバドミントンの能力はかなり無かった。
結果、部活では万年最下位だった。
名門校らしい厳しい制度で、順位別にコートは違うし、練習の最後には順位別に並んで、点呼を受けねばならず、最下位であることがいつも明示された。
他の部活との関係などで使えるコートが少ない日には、バドミントンすらできず、マラソンばかりしていた。
中学のバドミントン部の経験は、当時は本当に嫌でしょうがなかったし、度重なる屈辱と挫折の連続であった。
しかし、振り返ってみると、色々な嫌なことに対応するメンタルがベースに作られ、その後の勉学やバイト、就職してからの仕事では、『本当に嫌なこと』のしきい値が上がり、だいたいは耐えられるようになれたと思う。
一般的に大多数を占めているであろう、普通に学校に通い、勉強と部活を一般的なレベルでこなし、就職するという人生においては、勉強や仕事で失敗してしまうと元に戻りにくいし、メンタルもやられてしまう。
部活の存在は大切で、
・所属している期間においては、のめり込める
・失敗して、挫折がある
ってのが、良い要素だと思った。
卒業後も部活でやったスポーツなりをハイレベルにやり続けて、プロになる人は一握り。
ほとんどの人間は、部活が終われば、そのスポーツはしなくなるか、素人に毛が生えたくらいの趣味レベルになるだろう。
だから、部活でやった失敗や挫折は、その後の人生に与える影響は少ない。
得意なスポーツで、それなりの結果を残すだけで、苦労も挫折もない部活より、未経験で失敗して、挫折する部活のほうがいいんでは無いだろうか。
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空撮映像作家コジロウ
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