ライブ撮影においてカメラマンはノイズである


暗い会場では液晶の光にも気を遣う

暗い会場では液晶の光にも気を遣う

生音にこだわったアーティストのライブ。
光の配置にこだわったライブ。

こういった、光や音をセンシティブに扱わなければならない会場での撮影と言うのがあるが、そこではアーティストや観客からしたら、カメラマンとはノイズである。

何度もライブ撮影をして、結婚式なんかも撮影しているうちに経験で知ったこと。

これは、カメラマンとしてはかなり気を遣わなければ気付けないポイント。

なぜなら、自分では気付けないほど撮影に没頭してしまうから、周りが受けるシャッター音や液晶の光にかなり鈍感になるから。

自分が押したシャッターの音、自分が付けた液晶のバックライトが、どれだけ周りの迷惑、ノイズになっているか。

こう言うのって、普通に観客としてライブや結婚式に出席して、他のカメラマンがやらかしてるのを見ると反面教師的に勉強になる。

「あ〜、曲のいいところなのにシャッター音うるさいなぁ」って。
「暗くなった中で、スポットライトがきれいなライティングなのに、液晶付けんなよ〜」って。
「アーティストが良いこと言ってるのに、カメラマン、アホみたいに出てきて視界に入んなよ」って。

そういう事も、失敗しながら得るしかない。

だから、音に拘るライブ中は、シャッターは極力避ける。写真なら一枚一枚に気合を入れる。ビデオなら、カシャカシャ言う一眼レフは使わないか、なるべく曲前に撮影を開始して、撮りっぱなしにする。
光に拘るステージなら、液晶は使わず、ファインダーを覗いて操作する。

動線もちゃんとリハ中にシミュレーションして、観客のノイズにならないよう計算する。なるべく複数人のオペや、ワイヤレス技術も使って、演奏中の移動を少なくする。

ライブや結婚式の撮影って、そういうのが大切なんです。
いつでも観客が優先。次にアーティスト。
で、それを邪魔せず記録するカメラマン。

観客がおらず、自由にやれるPV撮影やスタジオ撮影とは訳が違う。
ライブ、結婚式用の撮り方ってのがあるわけです。

一眼レフが買いやすくなって、得意気にガシャガシャやるカメラマンが増えてきた。
もっというと、一般の観客ですら、スマートフォンをバシバシ出して撮影いるのがOKな会場も増えた。

場面を考えた、ライブを邪魔しない撮影、ぜひ心がけたい。

 

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空撮映像作家コジロウ
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