重い動画データをシェアしたい。GigaFile便とYoutube限定公開のススメ。


ちょこっと回しただけの動画でもGBオーダになってしまう動画ファイル

重い動画データ、どうやって送る?

重くなってしまった動画データをクライアントや友人などに送る機会は増えているだろう。

HDや4Kの時代になり、1つの動画ファイルでも500MBだとか2GBだとか。
1日中カメラを回したイベントなんかだと、一般の方でも全部で50GB級に達するかもしれない。

そんなときに動画データのシェアの方法をどうするか。
DVDにも焼けない。ブルーレイはない。メールには添付できないし。。SDカードやUSBメモリに入れて郵送するか。。。

そんな悩みはないだろうか。

そんなときの私のオススメの方法は2つ。
インタネット上の無料サービスを使った方法で紹介。(お金をかけるならもっと方法はある)

オススメ1:GigaFile便

http://gigafile.nu/
GigaFile便という無料のデータ送信サービス。
なんと1ファイルあたり75GBもの容量のデータを送る事ができる。

送信操作は簡単で、ファイルを選択するかドラッグアンドドロップするだけでアップロードが始まる。
アップロード後、任意の文字列でダウンロードパスワードを設定する事ができる。

ファイルアップロード画面。基本的にはファイルを選んで、パスワードを任意で設定し、表示されたULを相手に教えるだけ。

アップロード完了後、表示されたURLを送信先の相手にメールやメッセージで教えれば、ダウンロード可能になる。

<メリット>
・大容量
・簡単
・無料
・撮影データそのものを送る事ができるので、相手側でも加工編集できる、納品にも使える

<デメリット>
・アップロード、ダウンロードの速度はおそらく制限がかかっており、遅い
→特にダウンロードは遅く、10〜50GB級だと半日から1日かけてダウンロードする事になる
→なので、納期を急いでいたり、クライアントに手間はかけさせられない、などの状況では使えない
・サイト上では広告表示がある(特に気にならないけど)
・特に、Macで作った動画ファイルをWindowsの相手に渡す際では、ファイルフォーマットやコーデックの違いで、結局、渡した相手が再生できない場合が多い
→Mac側でMP4やWMVに変換するなど、配慮が必要になる
・最長14日間で消えるので恒久的に上げておく事はできない。あくまでもファイル交換の一時的な利用。

となる。
・とにかく無料で
・数時間以上かかってでもいつか送れれば良い
・相手側でも編集するなど、データで渡す必要がある
という場合にオススメです。

オススメ2:Youtube限定公開

私は結構こっちを使っている。
意外と知られていないのが、Youtubeにある「限定公開」の設定。
https://www.youtube.com/upload
Youtubeに動画をアップロードする際に「一般公開」「限定公開」「非公開」「公開予約」が設定できる。

Youtubeのアップロード画面。「限定公開」が選べる。

一般公開は誰でも閲覧可能となるが、限定公開にした際は、アップロード完了時に表示されるURLを知る方しかアクセスできない動画になるので、知らない人が見る可能性は限りなく低い。
(限定公開のURLは適当な文字列の組み合わせなので、適当に打てば繋がる可能性はあるので、絶対に他人が閲覧できないわけではない)

相手にデータで渡す必要はなく、過度な画質の検証でもなく、とにかく動画の内容を観る事が出来れば良い場合、Youtube限定公開でアップロードし、URLを相手に伝える方法はオススメだ。

<メリット>
・大容量OK
・簡単
・無料
・相手はダウンロードが不要なので、アップロードと変換さえ終わればさくっと観てもらえる
・Youtubeにアクセスできれば再生できるので、動画フォーマットやコーデック等の環境に依存する事をあまり考えなくても良い
・パソコンに限らず、スマートフォンの相手にでも送って観てもらう事ができる
・自分で消さない限り、ずっとアップロードしておく事が可能

<デメリット>
・設定を間違うと一般公開される
・限定公開にしていても、他人に見られる可能性はゼロとは言えない
・基本的に相手はダウンロードできないので、データとしては渡せない(データ納品はできない)

となる。
・とにかく内容を観てもらえれば良い
・万が一漏れても重大な問題にはならない
・相手は動画の扱いやPCに詳しくないので、フォーマットとか気にしない方法が良い
というときにオススメ。

おまけ:Vimeoパスワードアップロード

Youtubeと同様の動画共有サービスに「Vimeo」がある。
https://vimeo.com/jp
Youtubeほどは一般に普及していないが、Vimeoの場合はパスワードを設定して動画を公開する事ができる。
URLとパスワードを知らないと動画を観る事ができないため、オススメ2のYoutube限定公開よりは、いくばくか漏れの心配は低くなる。

パスワードを設定してアプロードできるVimeoの画面

Youtubeほど一般に知名度がない海外サイトなので、あまり詳しくないクライアントだと不安がる可能性はあるが、それに問題がなければ、パスワードの安心感はあると思う。

増える容量、増えるフォーマットへの対応

動画ファイルの容量はどんどん増えており、新しいフォーマットも増えて行く。
その度に、送るための手段を考えたり、送った先が再生できるかを考えなくてはならない。

送るというと「データを渡さないと」と考えてしまうが、今回紹介したように、動画共有サービスにセキュリティに配慮してアップロードし、インターネット経由で再生してもらうというのは1つの手段として有効だ。
相手には、ダウンロードの重さやフォーマット形式の概念が不要となるというのが最大のメリット。

ぜひ活用してほしい。

 

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映像作家コジロウ
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