Lipoバッテリーは特別危険な電池


携帯やモバイルバッテリーに使われ、普及中のLipi(リポ)バッテリーは、他の充電池より危険だよって話。
特に膨らんだ携帯の電池パックは発火するよ。

充電池とラジコンは切っても切り離せないので、ラジコン少年から空撮映像作家になった私には充電池との付き合いの歴史は古い。

ニッカド、NiMH、Lipoなど、充電池には充電媒体の種類で名前がつき、進化してきた。
そもそもニッカドやリポと言われる充電媒体というのは、充電電池の中に入っている粉や液体の素材を示していて、同じ容積でも電気をより多く溜められるように進化してきた。

そして今、携帯の電池やモバイルバッテリー、実はドローン(マルチコプター)でも主流なのがLipiバッテリー。
今までと何が違うかと言うと、容積比で電気をこれまでの3倍溜められるようになった。
モバイルが分かりやすいが、リポの登場により、小さくて薄いのに、電池は今までより保つようになったのは、多くの人が実感できるだろう。

しかし、何が危険かというと、小さくなった容積に3倍のエネルギーが集まるようになったので、発火の危険性も高まった。
また、エネルギーが高いことに加えて、媒体が固体ではなく液体の性質があり、化学変化しやすい。
買い替え寸前の携帯や昔使っていた携帯の電池パックが膨らんだのを見たことはないだろうか?
これは、電池の中で化学変化が起き、媒体が気化したため膨らんだものであり、中身が不安定になっている(出荷時の状態と違う)ので、発熱、発火しやすい。

さらに付け加えると、Lipoは、まだまだ登場から数年の技術のため、発火原因や発熱抑止の研究が未熟であることも、発火事故の原因と言えるだろう。
どんな状態だと発火するのか?確実に分かっていないわけだ。

そんなわけで、ドローンに使うバッテリーは特にパワーが強いものなので、エネルギー満タンでの保管は避け、15〜30%残で保管し、発火を想定して缶の上に置いてます。
携帯やモバイルバッテリーは、どこまで発火するのか確証がありませんし、特にモバイルバッテリーは製品性質上、100%満タン充電で保管、持ち歩くかと思います。

発火の危険性も認識し、むちゃな扱いをしないよう心がけましょう。

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