G+QCD (QCDよりメンバーの成長を)


成長できるプロジェクトか?

プロジェクト管理の基本である「QCD」(品質、コスト、納期)。
私は、これに「メンバーの成長(Growth)」を追加した【QCD+G】の観点が大切だと思って、プロジェクト管理をしている。

が、最近はそもそものQCDよりも成長こそが最も重要な要素であると考え始め、「まずは成長。そしてQCD」と言う意味で「G+QCD」を提唱しようと思う。

成長とは、そのプロジェクトで会社や組織、メンバーが何を得たいのか、何を得るのかを指す。
メンバーの成長に関する目標、指標をプロジェクト目標に加える。

なぜG+QCDなのか

QCDを求めすぎて、高品質・低価格・短納期を達成したところで、チームメンバーを酷使して、離脱者多数だったり、心を壊すメンバーが出たりしては、次に繋がらないので、持続性がない。
こういうプロジェクトを禁止する意味でも、QCDより成長がまず優先である。
成長を指標に加えることで、メンバーを犠牲にしたQCDの厳守が防止される。

正直なところ、プロジェクト管理の現場において、QCDはもちろんチェックされるが、予定調和的な扱いを受けることが多々ある。
壊滅的な問題でない限り、多少は品質指標を外れていても、評価の作文をしてチェックを通すことが蔓延している。
納期も、通常は短めに設定し、融通しながらなんとか進めるのが常識になりつつある。

だから、プロジェクトにとって、本当に効く指標はQCDなんかではなく、メンバーのモチベーションを焚き付けて、意欲的に参加させるための要素である。

メンバーが得るものが多いプロジェクトは、QCDをいちいち測らなくとも、良い数値が出る。
(逆にやりすぎるのを抑えるためにQCDを測る)

対して、メンバーが疲弊して楽しくないプロジェクトは、最低限の能力しか発揮しないので、QCDの厳守が危うく、対策と達成しないことを繰り返す。

成長するのは楽じゃないから

一点、重要なことは、「成長する」というのは時には苦労し、痛みも伴う苦しいことである点。
決して、馴れ合いの楽しいだけのお楽しみ会を推奨するわけではない。
モチベーションを向上させ、なりたい姿に近づくために必要なことが経験できることが成長に繋がる

プロジェクト提案書やプロジェクト計画には、ぜひメンバーの成長、組織の成長に関する目標、指標を入れていただきたい。

「成長に繋がるプロジェクト」なら、「QCDを守る確実なプロジェクト」よりも参加したくなりませんか。

 

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空撮映像作家コジロウ
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