芸術系アーティストと理系エンジニアがうまくやる方法


互いの成果物を完成させるまでのプロセスの特徴を理解しあうことだと考える。
芸術系は、アイデアに対する意見が欲しいし、理系は日々の進みを確認したいのである。

おおざっぱに表現すると、「ある日いきなり爆発型」が芸術系アーティスト的なプロセス(いわゆる文系)で、「毎日積み上げ型」が理系エンジニア的なプロセス(いわゆる理系)だと思う。

なお、前提として、「芸術系(文系)かエンジニア系(理系)か」と人間や仕事をたった2つのパターンに分別するのは、私は大嫌いである。
あくまでパラメータ(特性・性格)が文・理どちらに傾向が強いかというだけで、全員が両方の特性を持ち合わせており、両方を最適なバランスで組み合わせる必要がある。

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私はこれまで理系パラメータの強い生き方をしてきた。そして、映像制作では、多くの芸術系の方々と仕事をしてきた。
彼らとは何度も行き違い、失敗し、衝突をした。

それはなぜなのかと考えたが、私は「毎日積み上げ型」で、芸術系の方々は「ある日いきなり爆発型」なのだということ。

今日は、これを「ある成果物を、納期までに完成させる」という仕事に取り組む場合で文系プロセスと理系プロセスの違いで説明する。
なお、この例えの前提は、「どちらも同じ期限内に終える」場合である。期限が守れないのは文理関係なく、仕事ではない。

【理系エンジニアのプロセス】
・まず着手段階で要件(成果物・ゴール)を明確に決める。
・それに従い、完成までのステップを日割りし、毎日成果を少しづつ積んでいく。
・成果物が当初決めたゴール品質に達したら、そこで完成。

理系エンジニアのプロセスイメージ

理系エンジニアのプロセスイメージ

 

【芸術系アーティストのプロセス】
・着手段階はイメージ論で大体のゴールを決める(そもそも後で変える前提)。
・しばらくはゴールのイメージが降りてくることを待つ。
・納期が迫ってくると、突如ひらめき、爆発的に完成していく。
・要件自体も作り上げていく過程で変化するので、途中の閃きに沿って、当初要件以上のゴールを決め、達成する。

芸術系アーティストのプロセスイメージ

芸術系アーティストのプロセスイメージ

 

私は、この違いを長らく理解できていなかったので、誰にとっても成果物の進みは日々チェックできるものであり、要件は最初に明確に決めるものと思い込んでいて、考え方が違う芸術系のメンバーとやりあってしまった。
彼らにとって、日々の進みはあまり価値がない。要件も、最初のとっかかりでしかない。

理系脳だと、最初はイライラしてしまうのだが、結局最後に出してくる成果物は、自分が考えられる範囲を超え、素晴らしいものが出てきたりする。

最初に書いたが、私は人間を文系・理系に2分するのは嫌いである。

こういった極端な特性がそれぞれ備わっているので、時と場合によって文系モードと理系モードを使いこなしていく必要がある。
そして、理系モードと文系モードの人間は、それぞれ途中のプロセスでは、やりあわないほうが良いと思う。

理系モードは、日々の進みや判断に対する論理的な肯定、否定意見を求めている。そして、間違っても不必要な要件の変更意見は安易に言ってはいけない。

文系モードは、ポコポコ出てくるアイデアやイメージについて、自分の感想を定性的に表現して伝えるくれることを求めている。当初要件も、プラスに繋がるなら変えたって良い。「最初は⚪︎⚪︎と思ってたけど、アイデア聞いてたら、⚪︎⚪︎もアリかもね」みたいに。間違っても、アイデアに対して論理的に追い込んだり、否定してはいけないし、日々の進みは聞いてはいけない。

衝突せず、うまく理系モードと文系モードが融合すればプロジェクトとして最高である。

 

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  1. Pingback: 文系脳の溜めプロセスにみる文理の記憶アクセスの違い | 空撮映像作家コジロウのブログ

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